2010年4月2日
[ 国内知財情報 ]
ヒット商品に見る知的財産権シリーズ(特許7)
本シリーズの第7回は、「ヒット商品に見る特許7」と題しまして、ドラッグストア等のお店で見ることができる「ループタイ」の特許について、紹介します。
ヒット商品に見る特許7 「ループタイ」 「特許第2138543号」
従来の問題点
従来、商品を店舗で吊り下げ展示するときには、包装用の袋に商品を入れて吊り下げていた。しかし、袋が商品に対して大きいものとなるため、袋の余分な部分が出っ張ったりして、不恰好な状態で商品を展示していた。
上の写真は、日本弁理士会のHPの写真を引用したもので、上の図面は、特公平6-97376号の図面を引用したものです。
注)「ループタイ」は、石崎資材(株)の登録商標です。
特許発明の特徴
一枚の樹脂フィルムを折り返し、折り返し部分にタグ部2を形成するとともに、一対の折り返し片の一方6に接着剤7を設けた表示帯1(図の番号を参照)
特許発明の効果
このような表示帯1であると、商品に巻きつけて、折り返し片の一方6を他方5に接着させることで、色々な大きさの商品に取り付けることができる。
このような表示帯1を利用して商品を展示すれば、従来のような袋の余分な部分がないため、不恰好な状態とならない。
教訓
・この商品は、工作好きの小学生でも作ることができそうなもの!!
⇒身の回りにある各種の包装を見直すべきではないか…
弁理士 足立勉